大阪メトロは12日、中央線で使用する新たなメロディの試作案3案を、同社ウェブサイトにて公開しました。
新たなメロディは、2025年の大阪・関西万博開催に向けたもの。同社では、音環境分野の専門家などが参加するプロジェクトチームのもと、万博会場へ向かう利用者がワクワクでき、万博後のレガシーとなるようなメロディを目指して制作を進めてきたと説明しています。
メロディの共通コンセプトは、「分かりやすく 親しみやすい 大阪の歴史のうえに花開く 明るい未来が感じられる音」です。A案は、終端駅の場所やその地域の特色を表現。B案は、終端駅の駅名のイントネーションをメロディに反映。C案は、大阪発祥の伝統芸能「文楽」で使われる、三味線の音色をベースに構成。各案とも、上下線で別のメロディとなっています。
試聴データには、新たなメロディだけでなく、駅の環境音やメロディ前後の自動放送、大阪メトロの特徴である列車進入時の警笛なども含まれており、実際の駅のような雰囲気が感じられます。特に上り列車のデータでは、まだ開業していない夢洲駅行きの放送を聞くことができます。
同社では、この3案をウェブサイトにて公開し、あわせてアンケートを実施しています。同社では、アンケートでの意見などをふまえつつ、メロディの選定やブラッシュアップを進め、すべての人に聞き取りやすいオリジナルのメロディを目指すとしています。アンケートの実施期間は、4月12日から5月31日まで。回答者には抽選で、中央線グッズや「Osaka Point」などをプレゼントするといいます。
現在、大阪メトロの地下鉄路線で使われているメロディは、前身となる大阪市営地下鉄時代に導入されたもの。列車接近メロディは1989年から、発車メロディは1990年から(長堀鶴見緑地線、今里筋線は各線開業時から)使われています。2023年6月に同社が中央線への新メロディ導入を発表した際には、このメロディは中央線限定のものとして制作すると説明しており、御堂筋線などの他路線でもメロディを置き換えるとの回答はありませんでした。