鉄道コム

鉄道コらム

原宿駅のシンボル「木造駅舎」が再現で復活へ 一部は旧駅舎の部材再活用も、使用範囲は?

2024年4月24日(水) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

JR東日本首都圏本部は4月23日、原宿駅旧駅舎跡地開発の工事に着手すると発表しました。

原宿駅旧駅舎跡地開発のイメージパース
原宿駅旧駅舎跡地開発のイメージパース

原宿駅の旧駅舎は、1924年に竣工したもの。尖塔を載せた「ハーフティンバー様式」風のデザインが特徴で、現役末期のころは、都内最古の木造駅舎となっていました。JR東日本では、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた混雑対策の一環として、同駅の駅舎建て替え工事を実施。新駅舎の供用開始とともに、旧駅舎は2020年3月に役目を終えていました。

同社が進める跡地開発では、原宿駅新駅舎の北側に、商業施設を建設します。施設は地下1階・地上4階建て。「時とつながる」「まちとつながる」「文化とつながる」を開発コンセプトとし、原宿駅の記憶の継承、周辺環境との調和、原宿のシンボルとなる存在を目指します。

敷地内には、旧駅舎の外観を可能な限り再現した建物を建設。この建物では、旧駅舎で使用していた外装材の一部を再使用するといいます。JR東日本首都圏本部の広報担当部門に聞くと、旧駅舎の部材は現在保管しているそうですが、新施設においてどの部分を再活用するかは現状未定だと説明。部材の痛みや現行法令への適合の可否を判断しつつ、使用範囲を今後検討するとしています。

工事期間は、5月末から2026年12月まで。商業施設の開業は、2026年度冬を予定しています。

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

関連鉄道リポート

関連鉄道未来ニュース

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。