鉄道コム

鉄道コらム

房総半島のローカル線が北海道に!? 小湊鉄道で「懐かしの急行ヘッドマーク」掲出へ

2024年5月10日(金) 鉄道コムスタッフ 西中悠基

房総半島を走る鉄道路線などを運営する小湊鉄道では、5月11日より、「観光急行」にJR北海道で見られた急行列車のヘッドマークを掲出します。

小湊鉄道のキハ40形
小湊鉄道のキハ40形

「観光急行」は、国鉄型車両のキハ40形を使用する急行列車です。同社では、蒸気機関車風の機関車がけん引する「房総里山トロッコ」を運転していましたが、2024年冬に機関車の故障が発生。同年9月末までは運休となる予定です。同社はこの代替として、ボックスシートをそなえたキハ40形を使用し、「観光急行」として代替運行しているのです。

小湊鉄道が今回掲出するのは、宗谷本線などを走った急行列車のヘッドマーク。5・6月は「天北」、7月は「利尻」、8月は「サロベツ」、9月は「宗谷」を、それぞれ掲出する予定です。

掲出するヘッドマークのイメージ(画像:小湊鉄道)
掲出するヘッドマークのイメージ(画像:小湊鉄道)

「天北」は音威子府~南稚内間で天北線を経由していた急行列車で、「利尻」は宗谷本線経由の夜行列車。この2つはすでに廃止されています。「サロベツ」「宗谷」は今も残る列車名ですが、現在はキハ261系による特急列車となっています。この4列車は、かつてはキハ40系をパワーアップ改造したキハ400・キハ480形で運転されていました。厳密には、小湊鉄道のキハ40形と、JR北海道のキハ400形は、色や側面窓の形などに違いがあります。とはいえ、オレンジ色(いわゆる「首都圏色」)の車両が「観光急行」に充当されれば、宗谷本線急行列車の一般車代走という雰囲気が楽しめそうです。

観光急行は、土休日を中心に運転。平日ダイヤでは五井~養老渓谷間の1往復、土休日ダイヤでは五井~養老渓谷間、上総牛久~養老渓谷間で各1往復の運転となっています。

 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

関連鉄道イベント情報

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。