JR東日本は17日、7月~9月に運転する夏の臨時列車の概要を発表しました。
JR東日本エリアの臨時列車でここ最近注目を集めているのは「185系」。同社管内では最後に残った国鉄型特急電車で、2021年3月のダイヤ改正で特急「踊り子」から撤退した後も、臨時列車での運用が続いてきました。
しかしながら、今回の発表では、185系が充当される列車は、7・9月に大宮~越後湯沢間で走る「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」の2つのみ。それも、185系は7月(20日、21日)のみの充当で、9月の運転時には、いずれもE257系の運用に変わるというのです。この日、長野支社が新宿~南小谷間での185系によるツアー列車運転を発表していますが、これをあわせても3本のみという、寂しい状況です。加えて現時点では、8月以降は185系の運用がない状態となっています。
3月~6月の春の臨時列車では、横浜~伊東・伊豆急下田間の特急「185」や、イベント開催にあわせた「峠の横川ナイトパーク号」「あしかが大藤新宿号」「あしかが大藤吉川美南号」、そして今回と同じ「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」と、6つの列車に充当。これと比べると、夏の臨時列車における185系の状況は、寂しいばかりです。
185系は、2021年7月から2023年4月までの間、一般にきっぷを発売する列車に充当されなかった時期がありました。今回も単に同様の状況という可能性もありますが、1981年のデビューから40年を超えて走る185系は、そう先行きが長くないのも事実です。
鉄道コムでは、JR東日本の広報部門に問い合わせましたが、185系の今後の扱いは未定だといいます。秋以降にふたたび多くの臨時列車で活躍する可能性もゼロではありませんが、やはり気になるのであれば今のうちに、ということになりそうです。
【6月7日追記:谷川岳もぐら・ループの運転日を訂正しました】