一週間の鉄道ニュースをご紹介するこの連載。今回は、国鉄型車両に関する話題をご紹介します。
JR東日本高崎支社は6日、同支社管内のEL(電気機関車)・DL(ディーゼル機関車)について、老朽化のため、2024年秋に営業運転を終了すると発表しました。引退するのは、EF64形1001号機・1053号機、EF65形501号機、DD51形842号機・895号機。これまで「ELぐんま」「DLぐんま」といった客車列車や、SL列車を後押しする補助機関車として使われてきました。
JR東日本では、機関車の老朽化対応などとして、新型の事業用車「GV-E197系」「E493系」を導入しています。これまでDLが使われてきた水戸支社管内発の砕石輸送は、4月にGV-E197系に置き換わっており、今後も機関車の置き換えの動きが進むようです。
同支社に聞くと、SL列車の補助機関車については、GV-E197系に役目を置き換えるといいます。SL列車自体の運転終了はないとのことですが、今のように前から後ろまで国鉄型車両で走る形態は、この秋で見納めとなりそうです。
もう一つご紹介するのは、小湊鉄道が運転する「観光急行」。これまで土休日に運転されてきた同列車ですが、同社は6月末以降、運転日を日曜日のみとすると、3日に発表しました。
観光急行の減便は、乗務員不足が理由とのこと。他社でも、愛媛県を走る伊予鉄道が、2023年11月から2024年3月までの間、運転士不足を理由として、観光列車「坊っちゃん列車」を運休していました。近年、バス業界ではドライバー不足による減便が相次いでいますが、鉄道業界でも他人事ではないようです。