JR西日本は7月24日、2027年をめどに、500系の定期運転を終了すると発表しました。新型のN700Sを投入し、現在は16両編成で「のぞみ」などに使用しているN700系を8両編成に短縮改造することで、500系を置き換えていく方針です。
JR西日本では2月にも、500系の一部をN700系の短縮改造編成で置き換えることを発表していました。この時点で、編成短縮の対象と発表されたN700系の編成数は4本。今回発表されたのは10本で、2月の発表分とあわせ、14本が8両編成に短縮されることとなります。
ところで、2024年現在現役で稼働中の500系は、8両編成6本です。N700系の短縮改造編成は、2月の発表分で500系を4本、今回の発表分で残り2本を置き換えるとして、8本が余る計算です。これをJR西日本に取材したところ、8本のN700系短縮改造編成については、700系の一部を置き換えるために使用するいうことです。
500系とともに「こだま」などで運用している700系7000番台は、2000年にデビューしたグループです。「のぞみ」などに使われていた16両編成の700系に対し、こちらは8両編成で登場。山陽新幹線内専用で、当初は「ひかりレールスター」を中心に使われていました。2011年の九州新幹線全線開業により、「ひかりレールスター」の大部分が「みずほ」「さくら」に置き換えられた後、この700系は「こだま」中心の運用にシフトし、現在に至っています。
700系7000番台は、2024年7月現在全16本が現役です。加えて、今回発表されたN700系短縮改造編成の本数では、700系の現役編成のうち、半数のみの置き換えに留まります。JR西日本の広報担当者は、2月に発表した通り、まずは500系から置き換えていくと説明。700系の完全引退はまだ先になるようです。