一週間の鉄道ニュースの中から、鉄道コム注目の話題をご紹介するこの連載。今回は、東急の「まさかの復活」と、人気の「ドクターイエロー」の話題をご紹介します。
東急電鉄は2日、定期的な運転を終了していた8500系について、4両編成1本を動態保存車として運用すると発表しました。引退たはずの車両が、まさかの復活となります。
8500系は、新玉川線(現在の田園都市線の一部)と地下鉄半蔵門線の直通運転に向け、1975年にデビューした車両でした。長らく田園都市線系統の主力車両となっていましたが、2000年代に入ると置き換えが進み、最後に残った編成も、2023年に定期列車での運転を終了していました。
今回復活する編成は、8500系で最後まで定期運用に就いていた8637編成。定期引退前とは外観が少し変わり、編成も10両から4両編成に短縮されています。東急では、田園都市線・大井町線の大井町~二子玉川~長津田間、そしてこどもの国線で、臨時列車やイベント列車、団体臨時列車として、8500系を運転するとしています。こどもの国線では、ゴールデンウイークやお盆などの繁忙期に、車両の増結や他路線からの応援車両の運転が実施されています。今後はここに8500系が入ることになるのでしょうか。
もう一つの注目の話題は、東海道・山陽新幹線の「ドクターイエロー」です。JR東海とJR西日本はそれぞれ、「ドクターイエロー」の体験乗車イベントを、10月に開催すると発表しました。
「新幹線のお医者さん」とも呼ばれる「ドクターイエロー」ですが、老朽化や新技術の導入によって、JR東海の編成は2025年1月、JR西日本の編成は2027年以降に引退することが発表されています。
普段は乗る機会がなく、さらに引退も発表されているレア車両に乗車できる貴重なこのイベントは、JR東海が10月12日に、JR西日本が10月12日と15日に開催。JR東海は東京→新大阪間、JR西日本は新大阪・岡山~博多間での乗車です。いずれも旅行商品の申込が必要となっており、定員は各50人。非常に高い抽選倍率の企画となりそうです。