日立製作所は20日、都市交通向け無線信号システム「CBTC」の国際規格認証を取得したと発表した。
CBTCシステムは、無線を使用して列車の位置情報と制御情報をリアルタイムに把握・伝達することにより、高密度運転における輸送力の向上や沿線設備コストとメンテナンスコストの削減を可能とする都市交通向け信号システム。自動運転にも対応可能。
今回取得した認証は、国際安全性規格の最高安全レベルにあたる「SIL 4」のRAMS認証。欧州の認証機関から取得した。CBTCシステムによる運転に必要となる、運行管理システムおよびポイント制御を行う連動装置、列車の位置を検知し間隔制御を行うATPシステム、自動運転を行うATOシステム、無線システムの5つのシステムの全てについてRAMS認証を取得し、ATPシステムと連動装置については「SIL 4」認証を取得した。日本企業が「SIL 4」のRAMS認証を欧州の認証機関から取得したのは今回が初めて。