JR西日本は12日、昇降式ホーム柵の試行運用をJR神戸線の六甲道駅で行うと発表した。2014年末ごろまでに試行を始める予定。
JR西日本が開発した昇降式ホーム柵は、駅ホームに高さ1.3メートルの柵を設置し、柵に複数のロープを張って乗客の転落を防ぐ設備。列車停車時に、柵の一部とロープを上昇させ、乗り降りを可能にする。同社では、2013年12月から2014年3月末までJRゆめ咲線の桜島駅で昇降式ホーム柵を試行。同駅での現在までの検証結果を踏まえ、JR神戸線の六甲道駅で試行運用する。六甲道駅に設置するホーム柵では、列車停車後の車掌の操作をなくし、列車を検知した時点で自動的にホーム柵を上げる「自動開扉機能」を採り入れ、時間短縮を図るほか、ホーム混雑時に支障物センサが誤検知しないよう、センサを改良する。また、車両数や扉枚数が異なる列車に対する機能と操作、列車到着から発車までの連続動作など、桜島駅では検証できなかった点について、新たに試行する。今回の試行運用にあたり、条件を満たす箇所として、六甲道駅の3番ホーム(上り内側線)を同社は選定。2014年末ごろまでに試行運用を始める。
同社は、学研都市線の京橋駅で、可動式ホーム柵を整備することも発表。同駅学研都市線の1番・2番ホームに、ドアが横に開閉するタイプのホーム柵を設置するもので、2016年春ごろに運用を始める。