えちごトキめき鉄道は17日、同社が運行する普通列車の車両デザインを決定したと発表した。
同社は、2015年春の北陸新幹線金沢開業にともない、新潟県内の並行在来線を引き継ぐ第三セクターで、第1種鉄道事業者として、市振~妙高高原間で列車を運行する。今回デザインを決定した車両は、「日本海ひすいライン」(北陸本線市振~直江津間)向けと「妙高はねうまライン」(信越本線直江津~妙高高原間)向けの2タイプ。色とデザインを変え、各線区の違いを打ち出す。
日本海ひすいラインには、一般車両用として、JR西日本の姫新線で運用中のキハ122系をベースにした気動車6両を新造して投入する。車体はステンレス製で、外観には、「日本海の波」を濃いブルーで表現したデザインを用いる。車内のシートは2列と1列を組み合わせ、ゆとりを持たせる。同線開業にあわせ、運行を開始する。
妙高はねうまラインには、JR東日本新潟支社管内で運行しているE127系電車を改修して投入する。JR東日本から10編成を譲り受ける。外観には、沿線の象徴「妙高山」をグリーンで表現したデザインを使用。車内のシートはロングシートとする。譲渡の手続きを経るため、運行開始日は未定としている。
また、キハ122系をベースとしたイベント兼用車両2両を新造するとともに、リゾート列車用にディーゼル車2両も導入する予定。
キハ122系タイプ、E127系タイプともに、同社のロゴを車体側面に、マスコットキャラクターをヘッドマークに表示し、統一感を持たせる。同社のマスコットキャラクターは、列車と朱鷺(トキ)が融合したデザインで、名前は「トキテツくん」。キャラクターの名称は、一般から募集し、応募数1750通の中から決定。17日に発表した。