近畿日本鉄道は17日、近鉄奈良線の開業100周年を記念して、開業時の車両「デボ1形」の塗装を復刻すると発表した。運転開始日は、2014年4月29日。
デボ1形は、近鉄奈良線の前身、大阪電気軌道が上本町(現・大阪上本町)~奈良(現・近鉄奈良)間の開業時に導入した車両。1914年の大阪電気軌道開業から今年で100周年となることを記念し、同社では5800系車両をデボ1形の塗装色である濃い茶色に塗り替え、ヒストリートレインとして運行する。車内では、奈良線の100年の歴史を振り返る企画として、往時のポスターを掲出する。奈良線などで定期列車として運行するほか、イベント列車としても使用。運転初日の4月29日(火・祝)には、同車両に乗車する撮影会ツアーを実施する。
同社ではこのほか、開業100周年を記念したフリー切符や入場券などを発売する。近鉄百貨店との共催で、29日から5月7日(水)まで、近鉄百貨店上本町店でパネル展示や「鉄道まつり」などの記念イベントもおこなう。