京王電鉄は24日、新宿駅、渋谷駅両方で乗り降りできる定期券を発売すると発表した。明大前駅以西の各駅と新宿駅または渋谷駅を含むICカード「PASMO」の通勤定期券が対象で、2014年9月から発売する。
今回の定期券は、明大前駅以西の京王線、井の頭線にある全57駅と、新宿駅、または渋谷駅との間の通勤定期券に、一定額を加算して発売するもの。新宿駅と渋谷駅がそれぞれ利用でき、都心に向かう場合の利用駅の選択肢が増える。ICカード乗車券PASMOの通勤定期券が対象で、大人用、小児用ともに発売。2014年9月1日(月)から同社の定期券発売窓口、全駅の自動券売機で発売する。磁気定期券、通学定期券では実施しない。
加算額は大人1か月の場合、一律で1000円、同6か月の場合は一律5400円。吉祥寺~渋谷間の通勤定期券(大人1か月)の場合、7290円に1000円を足して購入すれば、明大前~新宿間も利用できる。ただし、新宿駅での乗降のみ有効で、代田橋~初台間4駅では乗り降りできない。逆に渋谷駅を加える場合は東松原~神泉間の6駅での乗り降りはできない。
同社では、今回の定期券の愛称を、5月16日(金)~6月8日(日)に募集する。1枚の通勤定期券で、2つの区間を利用できるものは、西武池袋線と東京メトロ有楽町線・副都心線の並行区間で設定している「だぶるーと」などがある。