JR東日本は8日、新幹線および首都圏在来線における雪害に対する取り組みとして、豪雪時でも可能な限り運転を継続するための体制と設備の整備を行うと発表した。
新幹線については、積雪によりポイントが転換しなくなることを防止するため、上野、高崎などの拠点駅にて、計17台の分岐器に急速除雪装置(温水ジェット)を整備する。また、東京、大宮、高崎などの拠点駅にある計40台の分岐器で、電気温風式融雪装置を増強する。このほか、除雪体制を強化するため、高崎、軽井沢、那須塩原、郡山、福島の各駅、鷲宮保守基地、新幹線総合車両センターにモーターカーロータリーを増備する。
首都圏在来線については、計700台の分岐器に電気融雪装置を新たに設置する。また、倒竹倒木による支障防止対策として、高尾~甲府間と千葉~成田空港間の沿線にストッパーワイヤーを整備する。
その他の対策として、傾斜屋根からの落雪を防止するため、首都圏で傾斜屋根となっている橋上駅舎約30か所に落雪防止の雪止めを整備するほか、約200駅に防寒シートなどの備蓄品を配備する。
工期は2014年度~2017年度で、工事費は約180億円を見込んでいる。