JR東海は15日、キハ75形などの既存の在来線気動車に対し、安全性向上のための改造工事をおこなうと発表した。
今回の改造工事は、動力伝達軸落下防止枠の強化と、減速機支え構造の変更の2つ。動力伝達軸落下防止枠は、台車や発電機などに動力を伝える動力伝達軸に異常が発生し、軸が落下する事態を防ぐために取り付けるもので、設置箇所を増やすとともに、異常時の軸の動きを抑える形状に変更する。また、減速機を支える構造について、くさび構造を採用するとともに、緩みにくいボルトとナットを使い、より確実に固定するように変える。
工事の対象は、同社の在来線気動車キハ75形など76両。2014年度から2018年度にかけ、定期検査時に順次実施する。今回の動力伝達軸落下防止枠の強化と減速機支え構造の変更は、2014年度から2015年度にかけて新たに投入するキハ25形2次車にも反映させる。