大山観光電鉄は15日、同社が運営する大山ケーブルカー(大山鋼索線)に新型車体を導入すると発表した。2015年の開業50周年に向けた取り組みで、大規模な設備更新工事もおこなう。
今回導入する新型車体は2両。同社としては初めての車体の更新で、デザインは小田急ロマンスカーのVSE(50000形)やMSE(60000形)などを手がけた、岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当する。乗客が車窓からの眺望をより楽しめるようにするほか、車内の居住性を高める。
同社では、車体新造のほかに、全線のレール、マクラギ、分岐器の交換、橋脚、橋げたの補強、電気設備の改修などもあわせておこなう。車体を含めた工事費は総額で16億円。2014年5月19日から2015年9月にかけて工事をおこない、2015年5月から同9月までケーブルカーは運休する。新型車両は、同10月から運転を始める予定。
現在の大山ケーブルカーは、大山観光電鉄が運営する路線として1965年に開業。来年は開業50周年にあたる。