JR東日本は3日、田町~品川間に新駅を設置すると正式発表した。東京オリンピック・パラリンピックの開催にあわせ、2020年に暫定開業する。
新駅は、田町駅から約1.3キロ、品川駅から約0.9キロの位置に開設。山手線と京浜東北線の停車駅とし、島式2面4線のホームを設置する。田町~品川間にある車両基地(東京総合車両センター田町センター)の西側を大規模事業用地として整地し、山手線、京浜東北線、東海道線上り線を東側へ移設。移設区間内に新駅を置く。同車両基地は、2015年春の東海道線と宇都宮・高崎・常磐各線との直通列車「上野東京ライン」の運転開始にあわせ、縮小と整備を進めており、生まれ変わる。同社では、車両基地の跡地となるエリアを「創出」用地として活用。用地面積は約13ヘクタールあり、新駅を核としたまちづくり、国際的な交流拠点の整備をおこなう。新駅の前には、2階構造の広場空間を設け、「人・駅・街・地域をつなぐ」としている。
新駅の開業時期は2020年。東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催にあわせて、暫定開業させるとしている。
今回の新駅は、山手線の駅としては30番目。1971年開業の西日暮里駅以来、約50年ぶりの新駅となる。また、山手線区間での駅間距離は、田町~品川間(約2.2キロ)が最長だが、新駅が開業すると、品川~大崎間(約2キロ)が最も長くなる。