川崎重工業は9日、東京モノレール向けに、停電時の自力走行用蓄電設備を納入したと発表した。
今回の設備は、停電により駅間に停止したモノレールを最寄り駅まで自力走行させるためのもの。営業運転用での導入は世界で初めてで、大規模地震にともなう停電時でも非常走行が可能としている。
蓄電設備は、同社が開発した大容量のニッケル水素電池「ギガセル」を使用。変電所に設置し、蓄電する。設置箇所は、東京モノレールの品川変電所と多摩川変電所の2か所。朝のラッシュ時に上下線の合計35.6キロで、最大17編成が駅間に停車した場合でも、各編成が最寄り駅へ移動する電力が供給できる。