のと鉄道はこのほど、観光列車を2015年春に導入すると発表した。車両2両を増備するもので、車両のデザインも明らかにした。
増備する観光列車は、2両編成。外観は、沿線の海をイメージした濃紺色(日本海ブルー)を基調に、車体下部にえんじ色のラインを施す。内装には、能登の天然素材や伝統工芸品を使用。能登ヒバ材を使った客室テーブル、輪島塗と田鶴浜建具の組子を組み合わせたパーテーション、能登上布のヘッドレストカバーやのれんを備え付けるほか、輪島塗や珠洲焼などを展示するミニギャラリーも設ける。客室タイルには地元の珪藻土、トイレの手洗い鉢には能登島ガラスを使う。シート色は車両ごとに変え、1両は「里山」のオレンジ、もう1両は「里海」のブルーとする。
1両あたりの座席は計44席。運転席隣の展望シート2席、ボックス席28席のほか、海向き展望シートとして、山側にロングシート6席、海側にペアシート8席を設ける。テーブルはすべての席に配置。「能登丼」、能登大納言小豆を使ったスイーツ、能登の地酒などを席で楽しめるようにする。
観光列車は、北陸新幹線の開業にあわせて、2015年春に導入。列車の名称は、公募で決めるとしている。