JR北海道は4日、ダイヤ改正を2014年8月30日に行い、特急「スーパーとかち」と快速「エアポート」の最高時速を130キロから120キロに減速すると発表した。
今回のダイヤ改正は、2013年に相次いだ列車の出火・発煙事故を受け、同年から段階的に進めていた最高速度や運転本数の見直しの一環。これまで最高時速130キロとしていた特急スーパーとかちと快速エアポートの速度を時速120キロに落とすとともに、スーパーとかちとスーパー宗谷で使用している特急用気動車キハ261系がカーブを通る際の速度も抑える。スーパーとかちの札幌~帯広間の所要時間は最長で18分延び、平均では9分長い2時間45分に。札幌~新千歳空港間を最短36分で結ぶ快速エアポートの所要時間は37分に延びる。スーパー宗谷は札幌~稚内間の平均所要時間が2分延び、5時間6分になる。キハ261系の減速は、カーブ通過時でもスピードを維持できる「車体傾斜装置」の使用取りやめにより実施。同装置のトラブルを未然に防ぎ、列車運行の安定性を確保する。
ダイヤ改正日は、8月30日(土)。特急「すずらん」の時刻見直し、小樽~旭川間を走る711系電車の721系への一部置き換えなども行う。