北海道とJR北海道は28日、江差線(五稜郭~木古内間)の第三セクター鉄道会社の安全運行体制について、追加事項を盛り込んだ基本合意を書面で締結した。2014年4月30日に締結した基本合意に次ぐもので、三セク開業後の事故補償などが加わった。
今回の基本合意の名称は、「並行在来線における安全運行体制の構築に関する基本合意(その2)」。6月22日(日)に江差線の札苅駅構内で発生した貨物列車の脱線事故を受け、北海道とJR北海道の間で締結した。今年4月30日に両者が締結した基本合意に、三セク鉄道開業後の事故補償などの項目を追加。JR北海道による対策が実施される以前に、札苅駅での脱線と同様の事故が起きた場合、同社が線路の復旧を行うことを盛り込んだ。このほか、運輸安全委員会の調査結果が出る前に第三者機関による調査を行うこと、同委員会の調査結果で同社の過失が明らかになった場合は、経営分離後も同社が対策を行うことなどが追加された。