JR西日本は6日、近畿エリアと広島エリアの各路線をアルファベット1文字で表現する「路線記号」を導入すると発表した。2014年度から、路線図、駅の案内表示、列車の種別表示などで使用する。
路線記号の導入は、複数の線区にまたがる列車などに乗る際、行き先の路線をわかりやすくするのがねらい。近畿エリアと広島エリアの各路線にアルファベット1文字を当て、特に外国人旅行客や不慣れな利用客に対し、案内の充実を図る。近畿エリアでは、JR京都線・神戸線などの「A」と大阪環状線の「O」を先頭に、両線から分岐する路線に順にアルファベットを振る。湖西線は「B」、奈良線は「D」、姫新線は「K」、JRゆめ咲線は「P」、和歌山線は「T」などとし、綾部駅から分かれる舞鶴線は「L」、加茂駅から先の関西線は「V」とする。「M」「N」、「X」~「Z」は設定しない。なお「A」には、JR京都線・神戸線と直通運転する北陸線、琵琶湖線、山陽線、赤穂線が含まれる。これまで「ラインカラー」を設定していなかった草津線や、加古川線、姫新線などにも、アルファベット別にラインカラーを設定する。広島エリアでは、広島駅を中心に展開する5つの方面にラインカラーを新設したうえで、ラインカラーの英語名称の頭文字を路線番号に当てる。山陽線の白市~広島間は緑で「G」、同広島~岩国間は赤で「R」、可部線は青で「B」、呉線の一部区間は黄で「Y」、芸備線の一部区間は紫で「P」とする。
路線記号の導入に伴い、近畿エリア、広島エリアとも、路線図、停車駅案内、駅の案内表示を刷新。2014年度から、路線記号を入れたデザインに順次取り替える。車両に表示する列車の種別表示にも、今年度に関空・紀州路快速、大和路快速などの車両で導入。例えば、大阪方面行きの大和路快速では、大阪環状線の「O」を種別名の前に入れ、直通する路線をわかりやすくする。広島エリアでは、2014年度末に導入する新型電車227系の種別表示で、路線記号の使用を始める。