JRグループ旅客会社は18日、お盆期間中の主要路線の利用状況を発表した。台風11号や大雨の影響で、在来線を中心に前年を下回る路線が多くなった。
お盆の集計対象期間は、2014年8月8日(金)~17日(日)の10日間。
新幹線では、JR東日本の5つの新幹線があわせて約393万人(前年比約103%)、東海道新幹線が約354万人(同100%)、山陽新幹線が約186万人(同100%)、九州新幹線が約37万人(同102%)。山形新幹線は大雨による8日の運休が影響し、前年比約96%となった。一方、秋田新幹線は、大雨で運休した前年と比べて約143%、2012年と比べても約104%と、回復した。
在来線の特急列車では、JR北海道の主要4線区が約34万人(前年比約103%)、JR東日本エリアの主要線区が約110万人(同98%)、JR東海エリアが約16万人(同76%)、JR西日本エリアが約87万人(同91%)、JR四国エリアの主要4線区が約41万人(同87%)、JR九州の主要2線区が約45万人(同100%)だった。7月の大雨による影響で運転を見合わせていた中央本線の「しなの」は、お盆期間前に運転を再開したものの、利用が少なく前年比約61%となった。また、9日に三重県全域で大雨が降った影響で、紀勢本線の「南紀」は前年比約73%、12日まで台風の影響で一部不通だった土讃線は、同線を通る「南風」「しまんと」が同67%、お盆期間終盤に近畿北中部で大雨が降った影響で、山陰本線の「きのさき」「まいづる」などは同67%と落ち込んだ。一方、室蘭本線の「スーパー北斗」などは、脱線事故の影響で運休していた列車本数が通常に戻り、前年比約115%と利用が回復した。
ピークは、下りが8月13日(水)、上りが8月16日(土)~17日(日)となり、集中傾向に戻った。