JR東日本とJR西日本は27日、北陸新幹線の長野~金沢間を2015年3月14日(土)に開業させると発表した。あわせて、開業後の新幹線と在来線の運行計画を明らかにした。
北陸新幹線は、「速達タイプ」の「かがやき」を東京~金沢間で1日10往復し、最短2時間28分、東京~富山間は最短2時間8分で結ぶ。途中停車駅は、上野(一部通過)、大宮、長野、富山の各駅で、群馬県、新潟県内の駅には停車しない。「停車タイプ」として「はくたか」を1日15往復設定。うち14往復が東京~金沢間、1往復が長野~金沢間を運行する。熊谷駅、本庄早稲田駅には停車しない。「シャトルタイプ」として「つるぎ」を富山~金沢間で1日18往復、1時間あたり1本運転する。「現長野新幹線タイプ」の「あさま」は東京~長野間で1日16往復する。東京~長野間の運行本数は、現在の新幹線よりも5割ほど増え、富山~金沢間の運行本数は、現在の在来線特急列車とほぼ同程度となる。「あさま」や「かがやき」は列車によって停車駅が異なり、東海道・山陽新幹線の「こだま」のような、全列車が各駅に停車する「各駅停車タイプ」は設けない。
使用する車両は、現在運用中のE7系のほか、JR西日本所属のW7系を投入。「あさま」の一部には8両編成のE2系を引き続き運用する。
北陸新幹線の長野~金沢間開業に伴い、両社は北陸本線や信越本線などを走る特急列車を再編する。越後湯沢~金沢間などの「はくたか」と新潟~金沢間の「北越」は廃止し、新たに新潟~上越妙高・新井間の「しらゆき」(1日5往復)を新設する。「しらゆき」は常磐線の特急車両E653系をリニューアルし、E653系1100番台として投入する。外観はアイボリーホワイトを基調に、紫紺の帯と朱色の線を配したデザインに。えちごトキめき鉄道を経由する特急として、4両編成4本を導入する。このほか、和倉温泉~金沢間の特急(1日5往復)、金沢~福井間の特急(同3往復)を新設するほか、快速列車も運転区間を再編する。
JRから経営分離される並行在来線も3月14日に開業する。同日、しなの鉄道北しなの線、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインと日本海ひすいライン、あいの風とやま鉄道線、IRいしかわ鉄道線が営業を開始する。