JR西日本は17日、湖西線の志賀~比良間に防風柵(さく)を新設すると発表した。列車の折り返し設備を和邇駅に整備することも明らかにした。列車運行の安定性を確保するねらい。
新たに防風柵を設置するのは、志賀~比良間の山側沿線で、設置延長は約2.5キロ。既設の比良~近江舞子間、近江舞子~北小松間の防風柵とあわせ、総延長を約6.7キロとし、強風による列車運行の影響を軽減する。新設する防風柵は、高さ2メートル。2014年度中に工事を始め、2016年1月までに完成させる。完成後は、新設した区間における運転規制値の見直しも行い、比良山系からの強風による運転見合わせについては、風速25メートル以上から同30メートル以上に緩和する。
さらに列車運行の安定性を確保するため、同社では、列車の折り返し設備の整備も行う。折り返し設備を新設するのは和邇駅で、上下線をつなぐわたり線を設ける。完成予定は、運行管理システムの更新にあわせ、2019年春。整備後は、同駅で京都方面への折り返しが可能になり、強風時でも和邇駅まで普通列車が運行できるようになる。