鉄道コム

世界初の主回路システムを銀座線で採用、東京メトロ

2014年9月25日(木)12時56分

01系の消費電力を100%としたときの削減比率
01系の消費電力を100%としたときの削減比率

東京メトロは24日、2015年度に営業運転を開始する予定の銀座線1000系車両3次車に、PMSM(永久磁石同期電動機)とSiC(シリコンカーバイド)ダイオードを用いたVVVFインバータ装置を組合わせた主回路システムを採用すると発表した。東京メトロによれば、同システムの採用は世界初となる。

PMSMは、回転子に永久磁石を用い、軽量でエネルギー効率の高いモーター。モーター内部を密閉し、自己放熱によって本体を冷やす「全密閉・自冷式」の冷却方式を採用している。現在運用中の銀座線1000系車両(1次車・2次車)はすでにPMSMを搭載しており、銀座線01系の主回路システムと比較して、約30パーセントの消費電力削減を実現している。

今回東京メトロが採用するシステムは、SiCダイオードを組み込んだVVVFインバータ装置をPMSMと組み合わせた駆動システム。SiCダイオードは、高温での動作が可能で、熱の発生および損失が小さいなどの特徴をもつ半導体。東京メトロは、同システムの採用で、1000系3次車は01系と比較して約37パーセント、920キロワット時の消費電力が削減可能だとしている。

現在、PMSMを採用した駆動システムは、東京メトロ銀座線のほか、千代田線、丸ノ内線、東西線の車両にも搭載されており、2015年以降はシンガポールの鉄道車両で運用が開始される。

2014年9月25日(木)12時56分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。