JR東日本仙台支社は25日、福島駅の駅舎を環境に配慮した「エコステ」のモデル駅にリニューアルすると発表した。駅舎外観などのリニューアルとあわせ、2014年10月に工事を始める。
福島駅のリニューアル工事のうち、エコステのモデル化については、福島県が策定した「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」に基づいて行う。再生可能エネルギー設備として、太陽光パネルや地中熱ヒートポンプなどを採り入れ、環境に配慮したエコステのモデル駅として整備。窓に貼り付ける形で「有機薄膜太陽電池」も初めて導入し、同駅で使用する電力にあてる。また、太陽光発電で得られた電力は蓄電池に蓄え、停電や災害発生時に備える。新幹線コンコースでは、照明のLED化のほか、待合室には「エコ表示盤」を設置。同表示盤は、東口改札口などにも設け、エコステの取り組みを表示する。
リニューアル工事はこのほか、東口駅舎、乗換こ線橋、ホーム屋根、ホーム床面を対象に実施。東口駅舎の外観は、レンガ造り風にし、屋根の塗装も変える。
工期は、2014年10月から2015年3月までの予定。福島エリアの観光拠点駅として整備し、2015年4月に始まる「ふくしまデスティネーションキャンペーン」の開幕にあわせる。