JR西日本は29日、2015年10月に七尾線に導入する観光列車の名称を「花嫁のれん」に決定したと発表した。
花嫁のれんは、旧加賀藩の加賀、能登、越中の各地域に見られる風習で、婚礼の際、嫁ぐ娘の幸せを願って、色鮮やかなのれんを持たせる伝統文化。のれんが風になびく様子を、婚家の家風に早くなびくことにたとえ、両親が願いを込めて花嫁に渡す。
同社では、「花嫁のれん」に込められた女性の幸せを願う思いと、同列車のデザインコンセプト「和と美のおもてなし」を、「幸」というキーワードでつなぎ、乗客に旅を楽しんでもらいたいという思いから、観光列車の名称に採用した。