ゆりかもめの新型車両7300系が1日、「2014年度 グッドデザイン賞」のベスト100に選ばれた。
グッドデザイン賞は、日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度。ゆりかもめの7300系車両は、2014年度のグッドデザイン賞の中で、特に高い評価の「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれた。審査委員は、「従前のゆりかもめのデザイン水準を大幅に引き上げる革新的な工夫がこらされている」ことや「オリンピック・パラリンピックを迎える東京臨海部の顔としての公共交通をリノベーションさせた素晴らしいデザイン」であることを評価した。
ゆりかもめの7300系車両は、2014年1月18日(土)に営業運転を開始した。1995年の開業時に導入した7000系車両に代わる車両として、三菱重工業が製造し、現在は8編成が運行している。ロングシート化、先頭前面ガラスの大型化と広角化、優先席と車いすスペースの拡張など、快適性の向上、バリアフリー化などを実現。同車両のシートは、背もたれを肩の高さにあわせた「セミハイバックバケットシート」を採用した。三菱重工業が製造した同シート「G-Fit」は、単独でも今年度のグッドデザイン賞を受賞した。
今回の「グッドデザイン・ベスト100」には、旧万世橋駅の鉄道遺構をリノベーションした商業施設 「マーチエキュート神田万世橋」、上信電鉄の上州富岡駅の駅舎も選ばれた。ベスト100の中から、11月4日に2014年度グッドデザイン特別賞が選ばれる。