日立製作所は10日、鉄道運行会社「Abellio」(本社:オランダ)から、標準型近郊車両「AT-200」の納入および長期保守契約の優先交渉権を獲得したと発表した。
AT-200は、最高速度が時速160キロ、全長23メートル、耐用年数が35年の標準型近郊車両。アルミニウム構体技術に基づき設計を最適化することで、部品点数の削減と軽量化を実現している。テーブルやトイレ、LED照明および空調を標準装備とし、全座席に電源コンセント、Wi-Fi環境を整備するほか、通勤用の荷物スペースなどを確保する。
同車両は英国ダーラム州にて製造し、運行開始予定の2017年から納入する予定。納入車両数は234両(70編成)で、Abellio社が運行するスコットランドのエディンバラ~グラスゴー間などに投入される見込み。