東京メトロと都市再生機構は14日、東京メトロ日比谷線の霞ケ関~神谷町間に新駅を整備すると発表した。東京オリンピックが開催される2020年の暫定開業をめざす。
日比谷線の新駅は、霞ケ関駅から南に800メートル、神谷町駅から北に500メートルの地点に設置。2014年6月にオープンした複合施設「虎ノ門ヒルズ」の敷地の西側に整備する。虎ノ門ヒルズ隣接地で東京都が建設を予定しているバスターミナルと湾岸エリアのオリンピック会場とをBRT(バス高速輸送システム)で結ぶ計画があることから、新駅が地下鉄とBRTの「交通結節機能」を担う。今回の新駅設置は、東京都が10日に決定した「環状第二号線新橋・虎ノ門周辺地区整備計画」に基づくもので、都市再生機構が整備事業の実施主体となり、東京メトロが新駅の設計、工事、供用開始後の運営を手がける。建設費は、周辺の開発事業を進める民間企業が中心となって負担。国が一部を補助する。
新駅は、2015年度に都市計画が決定し次第、着工。2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催までに暫定的に供用を開始する。最終的な整備は、2022年度までに終える。新駅の名称や選定方法は、今後決める。
東京メトロの新駅は、2008年の副都心線開通時にできた北参道駅、西早稲田駅などの4駅以来。既存の路線に新駅を設けるのは、1997年の銀座線溜池山王駅以来となる。