札幌市交通局は10月31日、東豊線向け9000形車両の概要を発表した。
9000形は、東豊線の可動式ホーム柵の設置にあわせて導入する新型車両。外観は、白を基調色とし、東豊線のラインカラーであるスカイブルーを側面扉部や先頭の一部に配色。「爽やかでシンプルなデザインとし、親しみがもてる外観」をコンセプトに、札幌市立大学デザイン学部の学生と同局の若手職員とで意見交換会を行い、デザインを決めた。車両は、ATO(自動列車運転装置)を搭載。運転士1人でのワンマン運転に対応させ、同線で2016年度から設置を進める可動式ホーム柵導入に備える。バリアフリー対応としては、車椅子スペースの設置、省エネルギー対策としては、車内照明のLED化などを実施。また、コスト削減策として、従来車両の台車や連結器の一部を再利用する。
9000形は、2014年12月中旬ごろに同局東車両基地に搬入。整備や試験走行を経て、2015年4月下旬ごろに営業運転を開始し、現行の7000形車両を順次置き換える。