鉄道コム

JR貨物、新形式機関車運転シミュレータ導入

2014年11月13日(木)12時39分

EH500形シミュレーター
EH500形シミュレーター

JR貨物は12日、運転士養成・訓練用の教材として、「新形式機関車運転シミュレータ」「ブレーキシステム教材」「事故発生線路再現ソフトウェア」を導入したと発表した。

同社は「中央研修センター」にて、国鉄時代より、「従来形式機関車」の実物の機関車を用いたシミュレータによって運転士の教育・訓練を行ってきたが、JR化以降に導入したEF210形などの「新形式機関車」の割合が増加していることから、今回、既存のシミュレータ1両を撤去し、「新形式機関車」のモックアップを用いた「新形式機関車運転シミュレータ」2台を設置した。

「新形式機関車運転シミュレータ」は、EF210形およびEH500形の運転室と、機械室の一部をモックアップで製作。運転室には実際の機関車と同様の運転機器を、機械室には電気回路の保護機器などを配置している。運転席モックアップの前方に設置した液晶モニタに線路沿線のCG画像を描写することで、運転機器の操作に連動した走行条件を再現できる。

これに加え、実際の台車を用いたブレーキ制御装置と連動した「ブレーキシステム教材」と、実際に発生した運転事故現場の線路状況の再現や、予め想定した運転事故の線路状況を任意に設定できる機能を持つ「事故発生線路再現ソフトウェア」も導入した。

同社では、「新形式機関車運転シミュレータ」および「ブレーキシステム教材」については、10月より新規運転士養成および関東支社所属運転士の訓練に活用している。「事故発生線路再現ソフトウェア」については、支社ごとに導入する「運転士異常時対応訓練シミュレータ」の整備とあわせ順次導入するとしている。

2014年11月13日(木)12時39分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 神戸市西神車庫廃止[2025年度初頭]
  • 東海道本線静岡エリアお客様サポートサービス導入[2025年6月ごろ]
  • リニア・鉄道館ドクターイエローT4編成展示開始[2025年6月頃]
  • 超電導リニアL0系 改良型試験車「M10」投入[2025年夏]
  • 舞浜リゾートライン二次元コード乗車券導入[2025年夏以降]
  • 東急大井町線各駅停車用6020系導入[2025年夏以降]
  • 伊予鉄道ICい~カードサービス終了[2025年9月]

鉄道コムおすすめ情報

画像

東海道新幹線に「半個室」

東海道新幹線に、発表済みの「個室」とは異なる「半個室」を投入。2027年度中に導入予定。

画像

違う車両のエキスポライナー

323系による特別使用車が使われれると発表されていた「エキスポライナー」。しかし平日朝には別の形式が使用されています。

画像

実は特殊仕様の中央グリーン車

中央線快速に導入されたグリーン車は、実は他路線の車両とは異なる特殊仕様。その中身とは?

画像

阪神新型「3000系」導入発表

座席指定サービスにも対応、2027年春にデビュー予定。既存急行用車両も色を順次変更へ。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

3月の鉄道イベント一覧

ダイヤ改正の3月到来。鉄道旅行や撮影の計画は、鉄道コムのイベント情報で。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。