JR東海は12日、東海道本線新所原~米原間の運行管理システム更新にあわせ、発車標などの旅客案内設備を順次切り替えると発表した。
更新した運行管理システムは、CTC(列車集中制御、Centralized Traffic Control)、PRC(自動進路制御、Programmed Route Control)など。同社では、2014年9月に東海道本線の新所原~米原間でCTCの切り替えを終了。CTCを介したPRC装置を通じた駅での自動放送や発車標の更新を順次行う。ホームや改札で電光掲示により案内を表示する発車標では、表示対象の列車全てに遅延時分を出すほか、異常発生時など、指令所からの情報もリアルタイムで流す。発車標の更新は、東海道本線の新所原~米原間27駅を対象に実施。2014年11月18日(火)から順次行う。同27駅中17の駅では、乗車位置案内も更新。普通・快速列車について、発車標と自動放送で乗車位置を示すようにする。
今回のシステム更新では、運転規制発生時に規制区間の信号操作を自動で行う機能、異常発生時に各列車のダイヤをまとめて変更する機能、異常時の対応訓練用の機能も付加。これらの機能は、10月14日に使用を始めた。