JR北海道は20日、函館本線の函館~新函館北斗間を結ぶアクセス列車用の車両として、733系1000代を新造すると発表した。落成予定時期は、2015年秋。
新造する733系1000代は、3両編成4本の12両。電化区間を走ることから、札幌圏で運用している733系電車をベースに開発する。外観は、北海道新幹線車両H5系との一体感を持たせ、H5系の帯と同色のパープルと、同社のコーポレートカラーのライトグリーンの2色の帯を車体側面に入れる。車内設備のカラーリングは、北海道の草原のイメージからロングシートをグリーン系に、函館の異国情緒のイメージからドアをレンガ色に設定。ドア付近のパーティションは木目調にする。環境対応として、客室内照明のLED化、バリアフリー対応として、大型トイレや車いすスペースの設置などを行う。定員は、3両合計で441人。2015年秋に落成する予定。運転区間は、函館本線の函館~新函館北斗間。このうち、五稜郭~渡島大野間では現在、電化工事を進めており、渡島大野駅は、北海道新幹線開業にあわせ、新函館北斗駅に改称する。
733系1000代の発表にあわせ、同社では、アクセス列車の名称の募集を始めた。募集期間は、2014年11月20日(木)から12月22日(月)まで。インターネット、郵便はがきで受け付ける。採用者には抽選で、アクセス列車のオリジナルグッズを贈る。賞品は金賞がNゲージ模型、銀賞がマグカップ。アクセス列車の名称は、2015年1月中旬以降に発表する。
同社ではこのほか、北海道新幹線の列車名と、同新幹線車両H5系のシンボルマークについても20日に発表した。列車名は、東北新幹線の列車名として定着している「はやぶさ」と「はやて」を継承。運転区間で列車名を使い分け、東京・仙台~新函館北斗間を直通する列車に「はやぶさ」、盛岡・新青森~新函館北斗間を直通する列車に「はやて」を充てる。H5系のシンボルマークは、北海道の形状と、「シロハヤブサ」が飛ぶ姿を合成したデザイン。H5系1編成あたり、10か所に配置する。