鉄道コム

架線式蓄電池電車を新造へ、JR九州

2014年11月28日(金)13時52分

817系(改造試作車)
817系(改造試作車)

JR九州は27日、非電化区間を蓄電池で走行できる「架線式蓄電池電車」の量産車両の製造に着手し、2016年秋に若松線で営業運転を始めると発表した。国内初の交流型の蓄電池電車で、非電化区間と交流電化区間との直通運転が可能。

架線式蓄電池電車は、交流電力を変換する装置と、リチウムイオンの大容量高電圧の蓄電池を搭載する。2両編成7本(計14両)を導入し、2016年秋に1編成、2017年春に6編成の営業運転を始める。福北ゆたか線(筑豊本線)の交流電化区間との直通運転を想定し、電化区間では架線からの電気で走行し、走行中、停車中に充電。同線の非電化区間である若松線(筑豊本線)の折尾~若松間では、蓄電池で走行し、ブレーキをかけた際の回生エネルギーで充電する。非電化区間の走行中は、パンタグラフを下げる。若松線の営業キロは10.8キロで、今回搭載する蓄電池の容量に適した路線長であることから、同線区での導入を決定。交流電化方式での蓄電池電車の実用化は国内初となる。

同社は、近郊型交流電車817系を改造した蓄電池電車を試作し、2013年から香椎線、若松線、日田彦山線などの非電化区間で、実用化のための試験走行を行っていた。

2014年11月28日(金)13時52分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

鉄道コムおすすめ情報

画像

新型新幹線「E10系」開発発表

次期東北新幹線車両として開発。2027年秋以降に落成し、2030年度内に営業運転を開始。

画像

荷物輸送専用の新幹線

荷物輸送サービス「はこビュン」の専用車両。E3系を改造し、2025年秋に投入予定。

画像

「元新京成車」扱いどうなる?

4月1日の京成電鉄と新京成電鉄の合併後、元新京成車はどうなる? 京成に取材しました。その将来の分析も。

画像

80000系で崩れた「伝統」とは

東武鉄道の80000系では、同社一般車のある「伝統」が崩れました。その理由とは?

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

3月の鉄道イベント一覧

ダイヤ改正の3月到来。鉄道旅行や撮影の計画は、鉄道コムのイベント情報で。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。