鉄道・運輸機構、JR九州は24日、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)の耐久走行試験を車両不具合のため一時休止すると発表した。
鉄道・運輸機構とJR九州が実験を進めるフリーゲージトレインは、4月20日(日)に走行試験を開始。新幹線区間での時速270キロ走行、在来線区間での時速130キロ走行に関する試験を実施した後、10月19日(日)より新幹線・軌間変換・在来線を繰り返し走行する3モード耐久走行試験を実施していた。11月29日(日)まで、約400回の軌間変換を実施するとともに約3万3000キロの試験走行を実施。
11月末に一部の台車を調査したところ、スラスト軸受のオイルシールに部分的な欠損、およ、すべり軸受と車軸の接触部に微細な摩耗痕が生じていることが確認された。このため、必要な対策の検討を含め、初期段階での部品点検のための詳細調査を実施し、その間の走行試験を見合わせることとした。
詳細調査には1か月程度を要する見込み。走行試験の再開時期は未定。