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近畿車輛、米国内新工場の建設を見直し

2015年1月6日(火)18時23分

近畿車輛は2014年12月26日、ロサンゼルス郡パームデール市に建設を予定している車両製造工場の建設を見直すと発表した。

同社は、同社米国子会社「Kinkisharyo International, L.L.C.」(KILLC)がロサンゼルス郡都市交通局にLRVを納入する契約を締結したのを機に、米国で新たな工場の建設を決めた。新たな工場では、同局向けに追加で受注した計97編成(オプション契約車)の製造のほか、北米市場における事業展開の体制を整備する拠点にする予定にしていた。

しかし、新工場建設予定地について、ロサンゼルスを拠点とする労働組合が、CEQA(カリフォルニア環境品質条例)で要求されている検証が実施されておらず、絶滅危惧(きぐ)種への配慮もされていないとアピール(主張)を行ったため、新工場建設着手は延期に。KILLCはパームデール市と協力して労働組合側と交渉を続けたが、交渉が大幅に長引いたため、オプション契約車の納期厳守の立場から、当初の新工場建設計画を見直すことになった。

そのため、現在、パームデール市のFA工場と、その周辺の工場建屋を改造することとした。ただし同工場は同局向けのLRV製造を主目的とし、今後のアメリカにおける新工場建設は未定としている。

2015年1月6日(火)18時23分更新

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