JRグループの旅客各社は5日、年末年始の利用状況を発表した。日本海側を中心とした大雪の影響で、一部の列車に運休や遅延が生じたものの、各社ともおおむね前年を上回った。
集計の対象期間は、2014年12月26日~2015年1月4日。ピークは12月30日と1月3日または4日だった。
新幹線では、JR東日本の5つの新幹線が約364万人(前年比約102%)、東海道新幹線が約365万人(同104%)、山陽新幹線が約180万人(同101%)、九州新幹線が約34万人(同104%)と、ほぼ全ての路線で前年を上回った。東海道新幹線では、1月1日から4日にかけて、小田原・名古屋・米原地区の降積雪の影響で一部列車に遅延が生じたが、利用人数に大きな影響はなかった。
在来線の特急列車では、JR東日本エリアの主要線区が約95万人(前年比約100%)、JR西日本エリアが約96万人(同100%)、JR九州の主要2線区が約44万人(同104%)、JR四国エリアの主要4線区が約42万人(同101%)、JR北海道の主要4線区が約34万人(同101%)、JR東海エリアが約22万人(同103%)と、ほとんどの線区で前年を上回った。前年を大きく上回ったのは長野新幹線で、前年比110%となった。
一方、局地的な大雪・強風の影響による運休や遅延で、JR北海道では本州と結ぶ特急列車「スーパー白鳥」などが前年比89%となったほか、JR東日本では羽越本線の特急列車「いなほ」などが同92%、JR東海では紀勢本線の特急列車「南紀」が同92%となった。
近距離の普通列車では、首都圏を含むJR東日本エリアで前年比102%、名古屋圏を含むJR東海エリアで同106%、JR西日本の近畿圏で同102%、JR北海道の札幌圏では同106%だった。