JR西日本金沢支社は22日、コンセプトを持たせた列車を城端線、氷見線に導入すると発表した。2015年10月に始まる「北陸デスティネーションキャンペーン」までに運転を開始する。
今回の列車は、線区と車両にコンセプトを持たせた「コンセプト列車」で、キハ40系1両を改造し、城端線、氷見線で運転する。運転区間となる両線のコンセプトを「山と海」とし、車窓から沿線の自然を楽しめることから、車両のコンセプトは「走るギャラリー」に設定。車体外観は、ギャラリーのイメージに合わせ、モスグリーンの基調色に、メタリックゴールドのラインを入れる。車内では、窓向きの座席と、テーブルつきのクロスシートを設置。窓向きの座席からは、日本海の眺めを大きな窓とともに楽しめるようにする。窓枠は両側とも額縁風にデザインする。座席定員は約50人。地元と連携したサービスの提供も検討する。
コンセプト列車は、2015年10月から同12月まで行われる「北陸デスティネーションキャンペーン」までに運転を始める予定。運転区間は、城端線の城端~高岡間、氷見線の高岡~氷見間で、土日祝日を中心に年間100日程度運転する。平日は、普通列車として運用する。
このほか同社では、2015年3月のダイヤ改正にあわせ、城端線の列車を増発する試行を始めることも明らかにした。試行期間は、3月14日(土)から2017年春まで。城端~高岡間で、上下各4本を増発し、同線の利用を促す。