JR東日本仙台支社は29日、5月30日(土)に「仙石東北ライン」を開業させると発表した。旅客営業に関する制度の一部変更もあわせて行う。
仙石東北ラインは、東北本線の松島駅付近と仙石線の高城町駅付近に設置する接続線を経由して、東北本線と仙石線とで直通列車を運転するもの。同社は、東日本大震災で被災した仙石線の全線復旧にあわせて、5月30日に同列車の運転を開始することを発表した。
また同社は、仙石東北ラインの開業にあわせて、営業キロや運賃計算ルートなどを新たに設定する。新たに営業区間として設定するのは、松島~高城町間の0.3キロ。松島駅を東北本線、高城町駅を仙石線の接続駅とする。なお、仙石東北ラインの列車は松島駅に停車しないため、区間外乗車の特例を塩釜~松島間に設定する。特例の対象になるのは、松島または愛宕以遠(品井沼方面)の各駅と、高城町以遠(松島海岸または手樽方面)の各駅との相互間(松島~塩釜間)を乗車する場合。運賃の変更日は3月14日で、定期券や中長距離の乗車券の発売日および特例の適用は5月30日から。