南海電気鉄道は28日、特急「こうや」などで運行する3つの車両編成について、高野山開創1200年を記念した特別仕様を施すと発表した。2015年3月1日(日)から順次運転を開始する。
特別仕様を施す車両は、高野線の特急「こうや」などで運用している30000系4両編成2本と31000系4両編成1本。外観は3編成とも、日本古来の蒔絵をモチーフに、つややかさを表現したうえ、金色の装飾を施す。基調色は、編成ごとに赤、黒、紫で分け、30000系車両のうち、30001編成を「赤こうや」、30003編成を「紫こうや」、31000系車両の31001編成を「黒こうや」として、それぞれ運転する。外観の絵柄は、高野山の四季がテーマ。4両全体で1枚の絵になるようにする。車内では、座席に特別デザインのヘッドカバーを取り付けるほか、客室通路に、各編成の外観にあわせたデザインを施す。
同社では、高野山開創1200年記念大法会が4月2日(木)に始まるなど、2015年が高野山の記念の年にあたることから、今回の特別仕様車両を運転。高野山への旅客誘致の一環として、「歴史的な記念の旅に祝祭感を添える」としている。運転開始日は、赤こうやが3月1日(日)、黒こうやが3月4日(水)、紫こうやが3月23日(月)で、2016年2月までの運転を予定。難波~極楽橋間を主に走る。3月1日は、赤こうやを対象に、難波駅で出発式を行うほか、「高野山開創1200年慶讃イベント」を同駅で実施する。