JR東日本は4日、中央快速線などにグリーン車サービスを導入すると発表した。E233系の編成に、2階建てグリーン車2両を連結して運用する。サービス開始時期は2020年度の予定。
グリーン車サービスの導入は、中央快速線の東京~大月間、青梅線の立川~青梅間が対象。東京~大月間では、オレンジの帯色のE233系車両で運行する全列車、立川~青梅間では、中央快速線と直通する全列車を対象に導入する。グリーン車の車両は2階建てで、E233系の編成にグリーン車2両を連結する形で導入。E233系10両の固定編成の東京駅寄りの4両目、5両目にグリーン車を充てる。また、同6両と4両からなる分割編成では、6両編成側の4両目、5両目をグリーン車にする。グリーン車導入区間では、12両編成で運転する。同区間にある全44駅と車両基地などでは、駅、線路、信号の改良工事等を行う。
同社では、今回のグリーン車サービスの基本設計を2014年度より着手。2020年度のサービス開始をめざす。首都圏在来線でのグリーン車導入は、2007年の常磐線中距離電車に次ぐもので、中央快速線・青梅線への導入により、首都圏の主な5つの方面でグリーン車が利用できるようになる。
グリーン車サービスは、東海道本線(東京~沼津間)、横須賀線(東京~久里浜間)のほか、総武快速線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、常磐線などで導入済み。2015年3月14日に開業する上野東京ラインにも導入される。