東芝は16日、名古屋鉄道向けに、新型の直流電気機関車EL120形を2両納入したと発表した。同社が民営鉄道事業者向けに機関車を納入したのは約70年ぶり。主に保線作業での砕石やレール運搬を目的として使用される予定。
今回納入したEL120形は、1943年に同社が製造した電気機関車EL600形を置き換える。電車の床下吊り構造を機関車に応用することで、機関車の小型化を実現するとともに、運転操作などの取り扱いにおいても電車との共通化を行った。車体構造は箱型両運転台方式で、名鉄のスカーレットレッド色と流線型のステンレスラインを採用している。
同社は今後、電気機関車に加え、今回のような40~50トンクラスの新型電気機関車も新たなラインナップとして、国内の鉄道事業者に展開していくとしている。