南海電気鉄道は25日、新型通勤用車両8300系を2015年秋に導入すると発表した。
新型車両8300系は、4両編成5本を新造。南海本線、空港線、和歌山港線に投入する。既存の通勤用車両8000系などのデザインを踏襲しながら、車両先頭部は角を丸めるなどリニューアル。内装デザインも一新し、座席シートの柄は大きなドットを使用。座席端の仕切り板は、シートと同じ色調にする。車内設備では、4か国語表示の液晶ディスプレイを設置。客室と出入口ドアの窓は複層ガラスを使い、保温・遮熱性を高める。全ての照明器具のLED化や、エネルギー効率の高い機器の搭載により、置き換え対象の既存車両と比較して消費電力を半減。モーターは、国内で初めて「狭軌用全閉内扇型主電動機」を採用し、騒音低減を図る。座席と立席を合わせた定員は、先頭車が141人、中間車が153人。
8300系は、同社の通勤用車両としては、2008年に投入された8000系に次ぐもの。2015年秋に営業運転を開始し、老朽化した7000系車両を置き換える。