阪神電気鉄道は30日、新型普通用車両5700系を2015年夏ごろに導入すると発表した。同社の普通用車両における新タイプの新造は20年ぶり。
新型車両5700系は、ステンレス製の車両で、外観には同社の普通用車両を象徴するブルーを先頭の一部のほか、側面ドア部を囲むように円形で入れる。先頭部は黒を基調色とする。客室内では、床、座席、吊り手、出入口の取っ手にブルーを配色する。車内設備では、32インチハーフサイズの液晶ディスプレイ、乗客が操作可能な扉開閉ボタン、マイコン制御方式の冷暖房装置を設置。吊り手、握り棒の増設、座席仕切り板の中間部と端部への配置、車両間貫通扉の全面ガラス化なども行い、車内空間の快適性を高める。このほか、バリアフリー対策として、優先座席のスペースの明確化、低い位置の吊り手の設置、荷棚の位置下げを行う。省エネルギー対策としては、電力回生ブレーキ付きのVVVFインバータ制御の採用により、既存の5001形車両と比較して消費電力を半減。全ての照明器具のLED化、車外行先表示器のフルカラーLED化も行う。4両1編成での定員は、座席と立席を合わせて514人。
5700系は、同社の新タイプの普通用車両としては20年ぶりとなる新型車両。4両1編成を2015年夏ごろに導入し、2016年度以降も順次新造する。