川崎重工業は14日、同社の米国現地法人Kawasaki Rail Car, Inc.(KRC)を通じて、ワシントン首都圏交通局向け新型地下鉄電車7000系の初編成を引き渡したと発表した。4月14日(米国時間)より営業運転を開始する。
今回引き渡した地下鉄電車は、2010年8月に受注した、ベース契約64両の第1編成8両。ダレス国際空港への延伸計画、老朽化した既存車両の更新計画に加え、混雑緩和など旅客サービス向上計画に基づいて導入される。ワシントン首都圏交通局として初めてステンレス鋼製の構体を採用するとともに、従来各車両に設置していた運転室を2両あたり1箇所に減らすことで、座席数を増加している。また、デジタルコンテンツ表示装置やCCTVカメラ、情報伝送システムなどを備える。
米国の首都ワシントンD.C.に日本企業が地下鉄電車を供給したのは、今回が初めて。
同社は、ベース契約64両に加えて、これまでにオプション契約464両を受注しており、2017年にかけて順次納入していくとしている。