東急テクノシステムは10日、ヘッドマウントディスプレイによる運転シミュレーターを開発したと発表した。
開発した運転シミュレーターは、頭部に装着するディスプレイ装置を使ったもので、鉄道業界では初の導入。体験者が同装置を装着すると、実際の走行環境をCGで再現した360度の仮想空間が現われ、本番に近い訓練ができるとしている。制御用と映像用を兼ねたパソコン1台で動作し、運転訓練のほか、事故や故障の処置、出庫点検も可能。スクリーンが不要になるなど、従来のシミュレーターに比べて半分以下のスペースで設置でき、コストも抑えられるという。価格は、仕様により異なり、4000万円から1億4000万円。
今回の運転シミュレーターは、東急の鉄道イベント「たまプラーザ トレインパーク」にて、2015年5月2日から4日までの一部時間帯で体験できる。