鉄道建設・運輸施設整備支援機構は8日、北陸新幹線の延伸工事区間のうち、敦賀駅に近い中池見湿地付近のルートを変更すると発表した。
ルートの変更区間は、金沢~敦賀間の北陸新幹線の延伸区間のうち、敦賀市の深山(みやま)トンネルとその付近。湿地の保全に関する国際条約「ラムサール条約」に登録されている中池見湿地の付近を通過するルートで国の認可を受けていたが、湿地からより遠方を通るルートに変える。ルートの変更は、「北陸新幹線、中池見湿地付近環境事後調査検討委員会」の提言と、福井県などからの要望によるもの。
新ルートは、2002年の環境影響評価時の「アセスルート」を基本とし、アセスルートよりも高い位置にトンネルを設定。地下水への影響を低減するとしている。