鉄道コム

E7系・W7系、ブルーリボン賞

2015年5月22日(金)17時37分

E7系
E7系

鉄道友の会は21日、2015年の「ブルーリボン賞」にJR東日本E7系・JR西日本W7系、「ローレル賞」にJR東日本EV-E301系と箱根登山鉄道3000形を選定した。

JR東日本E7系・JR西日本W7系は、両社が共同で開発した北陸新幹線向けの新幹線車両で、E7系は2014年3月、W7系は2015年3月の各ダイヤ改正日にあわせて導入。北陸新幹線では、30パーミルの急勾配が連続する区間のほか、電源周波数の切り換え箇所が3つあるなど厳しい条件があり、これら条件下でも高い安全性、信頼性を確保していることが評価された。加えて、外装に日本の伝統色を使い、車体上部は空色、車体はアイボリーホワイト、車体中央の帯は銅色と空色とするなど、「“和”の未来」をコンセプトとするデザインで、北陸新幹線を強くアピールしたことも選定理由となった。

JR東日本のEV-E301系「ACCUM(アキュム)」は、2014年3月15日に、烏山線を含む宇都宮~烏山間で営業運転を開始。車両にリチウムイオン電池を搭載し、電化区間の宇都宮~宝積寺間の走行時や、烏山駅に設置された充電設備から、パンタグラフを通して充電する方法を採用。電化されていない区間を蓄電池の電力で走行でき、非電化路線鉄道の新しい動力方式を実用化した意義が評価され、選定された。

箱根登山鉄道3000形は、1989年の2000系「サンモリッツ号」以来の新型車両で、愛称は「アレグラ号」。車両前面に大型ガラス、側面に大きな展望窓を設け、箱根の景観を四方から楽しめるようにするなど、デザイン性が高く、電圧システムやブレーキなどで最新の技術を採用。観光地・箱根のイメージアップに貢献したことが評価された。

ブルーリボン賞は、毎年1回、前年に営業運転についた新型車両または改造車両から、鉄道友の会の会員が投票し、「ブルーリボン賞・ローレル賞選考委員会」が優秀と認めた車両に贈られる。昨年は、ブルーリボン賞に近畿日本鉄道50000系「しまかぜ」が、ローレル賞には、JR東日本E6系、福井鉄道F1000形「FUKURAM」が選定。ローレル賞は、2年連続で複数の受賞となった。

2015年5月22日(金)17時37分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。