鉄道コム

東京メトロ、操舵台車で「発明賞」を受賞

2015年5月27日(水)17時2分

操舵台車の構造
操舵台車の構造

東京メトロは21日、発明協会による2015年度全国発明表彰において、「鉄道車両用の操舵台車の発明(特許第5512108号)」により「発明賞」を受賞したと発表した。

同発明は、東京メトロと新日鐵住金の共同研究・開発によって実現。通常の台車は、2本ある車軸が平行に固定されているため、曲線通過時には車輪とレールの摩擦により騒音や振動が発生するが、本発明の操舵台車は、自動車がカーブに沿ってハンドルを切るように、曲線通過時に片方の車軸が自動的に舵を切る仕組みになっている。その結果、車輪とレールの摩擦が減少し、騒音と振動が抑えられ、通常の台車よりも曲線をスムーズに走行することが可能となった。

本発明技術を適用した操舵台車付き車両と従来台車付き車両を急曲線区間で試験走行させたところ、横圧はマイナス30パーセントまで低減し、騒音(きしり音)も大幅に低下。レール振動の低減、消費電力の低減、走行抵抗の低減も確認され、操舵台車導入により急曲線の多い地下鉄線内をよりスムーズに走行させることが可能になったとしている。

表彰式は6月17日(水)、ホテルオークラ東京にて開催される。

2015年5月27日(水)17時2分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

京成の新型車「3200形」詳細

実は「ギリギリ」な設計だった? 京成電鉄の新型車両「3200形」を深掘りします。

画像

西武山口線に新型車

4両編成3本を2025年度~2027年度に順次導入し、8500系を代替。デザインは各編成別。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。